2015 Topics 『Trilateral Leadership Summit 2015』について
 
   プロジェクト代表 Samuel Kim氏のインタビュー

将来のアジアのリーダーとして
自国のルーツを知り、
行動を起こせる人物になってほしい


Samuel Kim氏


ハーバード・ケネディ・スクール卒業。 ハーバード大学アジアセンターの研究学者で2013年にボストンで教育団体「The Center for Asia Leadership Initiatives」を設立し、アジアで教育改革にも適用するような学習の開発に注力している。

 


 今回、日本・中国・韓国と3つのアジアの代表的な国々が集まっているこの機会そのものがすばらしいです。経済方面や歴史の深さなどで非常に大きな魅力を持ち、特に他のアジア諸国のロールモデルとしてアジアを牽引できるような3つの国です。たしかに歴史の中で少し難しい時期を過ごしたこともありますが、その反面より明るい未来やポジティブなものを共有しているイメージがあります。

 今回のプログラムで重要なことは2つあります。まず参加者が共に学び合い、互いの地域を知ることによって過去を学び合い、これからアジアとしての大きなビジョンを描いていく、というのが今回の大きな軸の一つです。
 もう一つはリーダーシップです。新しい変化を起こすためには一人がリーダーシップをとって結果を残して世の中を変えていくというのが非常に重要です。今回、それぞれの違う立場の参加者たちがより大きな変化のために決断をして行動していく、その能力を身につけていくことが重要だと考えています。

 私たちアジア人は非常に勤勉であり、規律正しいすばらしい面を持っています。その反面、弱点としましては、知識を『知る』というところで止めてしまうことが多いのです。一番重要なのは、得た知識で世の中をどう良くしていくのか。本プログラムでは、そこをフォーカスしていきたいのです。

 今回のプログラムでは自分たちが持っている知識から、それをどう生かしていくのかを何度もお伝えします。そして最後に『知る』ことと『何かをする』ことに対して、自分たちの在り方に変化が起きてほしいと思っています。知識だけではなく自分の役割を自覚し、リーダーとして必要な変化を起こすことができる、そういった人材がアジアの国々に非常に重要だと思います。

 この1週間でプログラムが終わるのではなく、そこから新しい変革が生まれるのを期待しています。
 第1回目の韓国開催に続き、今回第2回目を仙台育英学園で開催しました。仙台育英学園の皆さんと一緒にこのような機会をつくることができて大変感謝しております。

 
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